今月は雑誌社のお仕事が20ページ分もあり・・締め切りが近いこともあって忙しくしてます。
でも、ちゃんと釣りはしてますけど(笑)。自分の場合、釣りがすべてのエネルギー源なので、釣りをしないと仕事もできませんから。

さて、マダイジギングの先入観、その②はレンジと水深についてです。

マダイが釣れないとぼやく人たちの多くは、深場のボトムが大好きな傾向にあります。というよりも、釣り人の心理として「ずっと沖合の海底」はよく釣れる・・という先入観があるようです。だから、季節に関係なく深場を釣りたがり、ボトムを攻めたがるのでしょう。

しかし、マダイは水深2~3m程度の浅瀬にも入り込むし、水深60mの釣り場でも水面下3mで釣れます。浮きやすい季節とそうでない季節があるので、フルシーズン浅瀬や水面下が狙いになるということではありませんが、マダイはそういう魚なんだと覚えておいても損はないと思います。

実際、カヤックでは水深5m前後で大ダイが釣れるのは当たり前だし、カヤックの真下、3~5mでのヒットはそれほど珍しいことではありません、ボートからの釣りでも水深10m以上あればマダイは釣れるし、乗っ込み期の基準レンジは水深に関係なく水面下20m付近です。
これらを決定づけるのは、いわずもがな「ベイト」の存在。追われた小魚は浅瀬や水面に向かって逃げる傾向が強いため、上層や浅瀬がポイントになるのです。釣り人にとってもこれはお誂え向き。わざわざ沖に出る必要が無いし、上層で釣れるならぱ、これほど効率良い釣りはありません。「夏場はボトムでしょ」という意見もあると思います。確かに、ベイトが少ない環境では、夏場の狙い目は基本的にボトムです。しかし、季節に関係なくベイトさえ存在すれば、マダイは浮くし浅瀬に入り込みます。

かつて、小泊沖の水深30mほどで釣りをしていた時、急にナブラが立ったことがありました。しかし、それは普通のナブラではなく、水面を真っ赤に染めるマダイのナブラでした。そう、イワシを捕食しているのは、マダイの群れだったのです。メタルジグをキャストして、(トップWをキャストすると鳥が釣れてしまうので)着水と同時にリトリーブ開始ですぐさまガツン・・。ほぼトップで釣れるマダイの入れ食いをしばし堪能しました。

どこをどう釣るかは個人の自由ですが、これでもまだ深場とボトムに固執しますか?