もうすぐシーズンイン。ということで、メンテ依頼のリールが次々に到着してます。
シマノのリールで多いのはシャフト曲がり。ダイワは相変わらず逆転現象。いずれも、PEラインの標準化が不具合に拍車をかけてます。

ダイワ製リールの中でも逆転現象が多いのは、なぜかカルディアシリーズ(当社比)。同じ機構なのに、何故なんだろ?不思議です。

逆転現象の修理は3パターンあり、クラッチやクラッチリングが摩耗していなければ脱脂、やや摩耗しているようなら「捨てOFF」という方法で修理します。それ以上になると、クラッチを他の物に交換するのですが、純正はまたすぐに摩耗してしまうので、同じダイワ製でも違うクラッチを使って修理します。

捨てOFF仕様。文字通り、ストッパーのOFFは使えません。

今回のカルディアは、新しめのLTシリーズなので、洗浄と脱脂という一番簡単な方法で何とかなりそうです。オリジナルの洗浄液でしっかりと洗い、低温時でも逆転しにくい対策を施します。クラッチ部分のメンテでは、最終的にマグオイルをすべて除去しますが、除去しただけでは不十分。プレートのマグネットを取り除き、プレート、クラッチ、クラッチリングの3点をしっかり消磁します。この作業を行うことで、プレートとクラッチリングの磁気による接触摩擦が無くなり、サーフで使った時に細かい砂鉄が入り込む現象も緩和します。

完了したら、氷点下の環境に1時間ほど放置し、逆転現象がでなければOKです。

比較的新しいリールなのだが・・・
オリジナル配合の洗浄液で完全脱脂
メンテ完了
分解清掃して組み立てても、ダメなものはダメ・・


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